"影法師横丁" そう書かれた門をくぐる。 「すっかり夜ですね。」 「ああ。」 街は賑やかな所だった。 「!?」 「どうした?」 人じゃない人が…たくさん…… 妖怪…みたいなのが…… 「あの方達は…?」 「俺達は人型だが、 この街は多くの世界から迷い込んだ者が暮らしている。 当然、人でない者も存在する。」 「じゃあ、他の世界から来たのは、 私だけじゃないんですね。」