真っ暗な世界








「美愛ちゃん、お互いに来世では幸せになれるといいね」




少女を見つめる少年の顔には一筋の涙が流れていた。


少年は泣きながら少女を抱き締めて……。





「来世でも……また、会えたらいいね……」


少々冗談っぽく言った。





月明かりが2人を照らす。


やや冷たい夜の風が吹き抜ける。





少女を抱き抱えた少年は、静かに屋上から飛び下りた。