受け取らず、それを凝視してると。 「これは睡眠薬だよ」 と説明してくれた。 「そっか」と呟いて、それを手に取った。 「その睡眠薬を飲んで。それを過剰摂取すれば、深い昏睡状態になるから」 「うん……」 「その間に僕が、キミを抱き抱えて、ここから飛び下りるよ」 いよいよ、カウントダウンが始まった。 私の命はもうすぐ終わる。