「本当に、腐ってるよね」 私も彼に同意した。 どんなに苦しんで、耐えても。 結局、幸せになんかなれない。 「美愛ちゃん、死ぬ場所はどうする?廃墟になってるビルの屋上とかどう?」 「うーん……」 窓の外を見つめながら。 濡れた髪の毛を触りながら考えた。 ビルの屋上じゃあ普通過ぎる。