お風呂から上がって、窓の外を見ると雨が止んでいた。 「止んだね。雨が」 「うん」 「悔いはない?」 「何が?」 「死んで、後悔は残らない?」 「……残るわけない」 むしろ、生きてる方が後悔すると思う。 「真くんは、後悔しないの?」 と聞くと彼は平然と。 「全然。こんな腐った世界にいる事に吐き気がするよ」 と言った。