どんな手を尽くしたって、死ぬのはとっても苦しいんだから。




「一瞬で逝ける手段を使えば大丈夫だよ。だからさ、美愛ちゃんが熟睡してるうちに、僕がキミを抱えて高い所から飛び下りればいい。それすればキミは苦しまずに逝けるよ」



待ってよ。


確かに私は苦しまないけど。



でも、それじゃあ……。




「真くんが苦しむ事になっちゃうよ?怖い思いする事になるよ?」



彼は楽には逝けない。


きっと、恐怖を味わう事になるはず。