「お風呂できたよ」 ボーッとしてるうちに彼が風呂場から戻ってきた。 「あ、うん……」 「早く入ろうよ」 「一緒に入るの……?」 どうやら彼は一緒に入る気らしい。 無論、これから死のうとしてる人間なんだから、気にする事はないんだろうけど。 「いいじゃん。人生の最後なんだから、一緒にお風呂くらい」 「そう、だね……」 確かに……。 人生最後の思い出作りには丁度いいかもしれない。