走ってやって来たのは、ラブホテル。



「ここで雨宿りしようか」


「えっ……」



私の意見も聞かずに、彼は中に入ってパネルを操作して、さっさと受付を済ませてしまった。




「ほら、部屋行くよ」


手を引かれ、そのまま部屋へ。




部屋に入って、彼は持っていたスクールカバンからタオルを取り出した。



「はい。これで髪の毛とか、ササーっと拭いちゃって」


「い、いいです……」


「いいから」



強引にタオルを手渡した彼は、勢いよくベットにダイブした。