真っ暗な世界






その意味は、誰にもわからない。



だけど、思うんだ。


苦労するために生まれたんじゃないかって。




きっと私は苦しむために、みんなのストレス解消のオモチャになるために生まれてきたんだって。




時計で時刻を確認すると、もう10時過ぎ。



私はポケットにカッターナイフを入れて、他には何も持たずに家を出た。



行きたい所はない。

特に意味はない。



ただ、なんとなく。


なんとなく家を出た。