「あっれ~。あんたまた来たの~?もうその憎ったらしい顔見せるなって、あれ程言ったのに~」
急に背後から聞こえてきた声。
振り向くとそこに立っていたのは、うちのクラスの女子のリーダー格の……。
「一条さん……」
「相沢、何で学校来るわけ?もうみんな、あんたの顔なんか見たくないんだけど」
一条さんと、その後ろには数人の女子。
「机……」
「あぁ。ゴミかと思ったから、捨ててあげたの」
一条さんはフッと笑ったかと思ったら、私を思い切り蹴った。
その拍子に私は豪快にその場に転んだ。
周りからはクスクスと笑い声が聞えた。
「相沢ってマジで暗いよね~」
「つーか、こいつの転んだ姿、ゴキブリよりきもい~」

