学校に登校して、「おはよう」も言わずに黙って教室に入った。 私が教室に入っただけで、一気に室内は静まり返った。 空気が一瞬にして冷たくなった。 視線。 ヒソヒソ声。 それらをビンビンに感じながらも、自分の席へ向かった。 でも……。 「っ……」 そこには、なかった。 あるはずの自分の机が、なくなっていた。