走って、私達はみんなのところに戻った。
「香織、大丈夫?!腕から血が出てるよ?!」
恵に言われて、私は腕を見た。
さっき掴まれたところから血が流れていた。
傷は浅く、しばらくしたら治るだろう。
「大丈夫。浅いから。さっき、トイレの鏡から女の霊が私の腕を掴んで、私を鏡の中に入れようとしたの!」
「嘘でしょ…。」
「あ、ほら、この日記に書かれている噂と同じ目にあったの。」
私はそう言って、さっき拾った日記をみんなに渡した。
「たぶん、俺と玲が見た女の霊っての、これかもしれない。」
悠祐がぼそっと呟いた。
「うん。そうかもしれない。香織ちゃんが見た霊って、目がなかった…?」
「う、うん!なかった!!」
玲ちゃんがまるで一緒に見ていたかのように言ったので、少しビックリした。
「だったら、私と香織ちゃんが見た霊は、同じ霊だよ。」
「じゃあ、少女ってのは、その女の霊ってことか…?」
いきなり優が話に入ってきた。

