「本当に思ってるなら、そんな悲しそうな顔すんな…」 そう言う涼の顔も、なんだか悲しそうで。 あたしはどうしていいか分からずに、何も言わず目を離した。 好きという気持ちだけでは、どうにもならないこともある。 彼女がいる人を好きになるなんて、なんて愚かな恋なのだろうかと。 自分を責めて、自分に呆れて。 終わりの見えないつらい時間を、あたしはあとどれだけ過ごせばいいのだろう。