「香月、口の横」


香月は、ホゲっとしながら首を傾けるから仕方なくテーブルの上に置いてある紙ナプキンを手に取り


拭いてやろうと口元に持っていくと「ごめんね。分からなかった」そう言って舌を出して笑った。


コイツ無自覚小悪魔なのか?

それとも何も知らない無垢な女?

どっちなんだよ。


美神の事、無自覚とか言う前に自分が無自覚過ぎるだろ。


イヤ...

美神じゃないけど、一瞬、惚れそうになった。