顔をあげれば道があって、上を見れば空があって、息を吸うと空気があって、本当は単純なこと。 冷静になればわかるのに。 気持ちが墜ちていると、それを感じられなくなる。 理由のない息苦しさと、不安。 孤独に怯え自分を憎み、全てを忌み、疑問ばかりが脳を埋めて立ち止まり、耳を塞ぐ。 目が、光を失ったように輝きをなくし、色を奪う。 その瞬間僕は、世界を憎む。