優しい先輩はとんでもない不良でした




甘い言葉と降り注がれるキス。


あたしの心までもが溶かされちゃう。


「あたしだって珀疾さんのこと大好きだもん…」

「可愛いこと言うなバカ。マジで襲うよ?」

「へっ…あ……」


視界が、ぐらっと変わった。


あたしの目線のすぐ先には、珀疾さんの端正な顔。



ソファーに……押し倒されちゃった…。



「嫌だったら殴って良いから」

「殴れるわけないよ……」

「なら…俺にお前の全部ちょーだい?大切にすっから」

「…ん、いやっ…ちょっと…」


さっきまでの優しいキスとは違う。


息が苦しくなる様な意地悪なキス。


やっと解放されたかと思うと、首にチクッと痛みが走る。


「…っ、痛っ…」

「杏菜は俺のって証拠」


なんか…もう無理‼︎


恥ずかしい事極まりないっ‼︎


ぎゅっと強く目を瞑ると、そっと頭を撫でられた。


「やーめた。今日はここまで」

「えっ…」

「杏菜がもっとって言うなら、喜んでやるけど」

「い、いや‼︎結構です‼︎」


ドキドキしてヤバイよ……。


なんだか不完全燃焼かも……。