「でも、本当かどうか聞かれた時に嘘吐き続ける自信ないな。」 俺、ビックリするほど 嘘吐くの下手くそなんだよ。 「あー、そうだなー……。」 コツンコツンー。 廊下を歩く足音が聞こえてきた。 時計を見ると、もう約束の時間だ。 俺とお父さんは、お互いに咳払いをして、部屋のムードを変えた。 これからは、仕事の時間だ。