真実の元姫。


海龍・楓side

俺、バカだな。

あいつは…千秋は最低なやつのはずなのに。

階段から落ちそうになったとき自然と身体が動いたんだ。

条件反射。とは言ったけど

そんなの嘘。

知らないやつだったら助けてない。

多分。

それなのに、ありがとう。と優しい目をして礼を言ってきた千秋。

全然変わってない。

けど知ってるんだ。

こいつは俺たちに会うと、悲しそうな顔をする。

辛そうな顔をする。

苦しそうな顔をする。

そして必ず去り際に、泣きそうになるんだ。