佐伯先生の優しすぎる嘘





**------------------------------------------**







「おはようございます!」


「おはよう」




あれから少しずつ佐伯先生と話せるようになって、今まで通りに戻った私は、1学期最後の挨拶をした。



今日は終業式。


明日から長い夏休み。


佐伯先生に会えない夏休みなんて、なくなっちゃえばいいのに。



大好きなはずの夏が、夏休みが、今年だけは来て欲しくなかった。




…夏期講習、申し込めばよかったかなぁ。



行きたい人だけが申し込んで受けられる夏期講習。

佐伯先生も現代文の授業をやるはずだ。



現代文だけ申し込めばよかった…。



申し込み期間、佐伯先生を避けまくっていた私には夏期講習なんてもってのほかだったけれど。



…40日も会えないなんて、私生きていけない…。