「ん…水、島さん…?」





目を開けて、気怠げに前髪をかき上げた。


「…」


「…」




しばらく…と言ってもたった数秒だったけれど。

意識のはっきりしていない佐伯先生と見つめ合っていると、




「…学校!」



やっと眠りから覚めたらしい。

ここが学校で、職員室で、自分が仕事中だということも思い出した佐伯先生は、ガタガタッと慌てて姿勢を正した。


恥ずかしそうに笑う彼に、他の先生たちもクスクスと笑う。


そして私も。