佐伯先生の優しすぎる嘘





「あの…ごめんなさい」



お皿を片付けてから、ソファーに座る佐伯先生に謝る。



「ん?」


「大学の資料まとめたりしてくれて…忙しいのにごめんなさい」




うつむく私の頭を佐伯先生がくしゃっと撫でる。




「そのせいで倒れたわけじゃないから、水島さんは気にしないでよ」



「そんなの…」



無理だよ…。



「普通に俺の生活管理が甘かっただけだよ。

それに、教師の仕事…好きなんだよね。

生徒のためになるなら忙しくても大丈夫だと思ってたけど、心配かけてちゃダメだな…ごめんね」




…本当に、本当に素敵な先生だと思った。


“彼氏”として以前に、人間として尊敬してしまう。






♪〜♪〜♪〜♪〜




突然鳴った着信音に驚いて携帯を見ると、お母さんからの着信。



気がつかなかったけれど、時計はもうすでに10時を回っていた。


こんな遅くまで連絡もしなかったことはないから、心配してくれてるんだろう。