佐伯先生の優しすぎる嘘





…ふわり。



優しく私の髪に触れた体温に、ゆっくり目を開ける。

目の前には私の髪を触る佐伯先生。



自分が佐伯先生のベッドの横で寝てしまっていたことに気づいて、勢いよく飛び起きる。


ありえない、なんで私が寝てるの!?




「ごめんなさ…っ」




「いや、俺も今起きたから」




優しく笑ってくれる佐伯先生。

申し訳なさすぎる…。

何のために来たの、私。




「あ、クリームシチュー…食べますか?」



「え、やった。クリームシチュー好き」



子供みたいに笑う佐伯先生が可愛くて、愛しくて。



「じゃあすぐ温めますね」



慌ててシチューを温めなおして、リビングに持っていく。




「美味そう!いただきます」





嬉しそうにクリームシチューを食べる佐伯先生は、


「すげえ美味しい」



と言って全部完食してくれた。


佐伯先生と結婚したら、こんな感じなのかな。


そんなことを考えて、少し恥ずかしくなる。