佐伯先生の優しすぎる嘘





「何が良い?」




レンタルDVDのお店でDVDを選ぶ。



「うーん…あ、これ見てみたいです!」



最近話題のラブストーリー。

今大人気の俳優さんが出ていて、夕羽も公開日に観に行っていた。


見ないとかもったいない、と夕羽に全力で勧められたことを思い出して、見てみたくなった。





「ん、わかった」



佐伯先生の家に着くと、途中の道にあったスーパーで買ったポップコーンの袋を開ける。

佐伯先生が出してくれたオレンジジュースと並べて小さめのテーブルに置き、ソファーに座った。



隣に佐伯先生が座ると、ソファーが少し沈むことにドキドキする。



触れそうなくらい近い距離に、触れてみたくて、甘えたくて。







「…」



とん、と佐伯先生の右肩に頭を乗せてみた。


一瞬驚いた顔をした佐伯先生は、そっと私の髪を撫でる。

その温もりに胸がきゅっと熱くなった。