佐伯先生の優しすぎる嘘




『…まあ、人生に関わる選択だし、ゆっくり考えな』



「はい…」



『おやすみ』


「おやすみなさい」




切れた電話に少し寂しくなる。






…もし、東京に行ったら。


遠距離恋愛になるのかな。

…それとも、もうダメになってしまうのかな。


どっちにしても私は嫌で、このままずっと高校生でいたい、なんて思ってしまって。




「はぁ…」




ため息をついて、布団に入った。