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ベッドに突っ伏しでいた耳元で鳴った携帯の着信音に、びっくりして飛び起きる。
【着信:佐伯蒼】
その文字にまたびっくりして、電話に出る。
「はいっ」
『大丈夫?』
「え…」
『落ち込んでない?』
その声はすごく優しくて、少し泣きそうになる。
『心配しなくても、水島さんしか見えてないよ』
私の心なんか見透かしたような佐伯先生の言葉に、心がふわりと軽くなった気がした。
「…あの、」
『ん?』
「杏奈、って…呼んでくれませんか?」
恥ずかしくて、少し震えた声。
『…うん、卒業したらね』
「え…」
何で…?
桃果のことも名前で呼んでるのに、私はダメなの…?



