「私もあるんです、プレゼント!」
メリークリスマス、とプレゼントの袋を渡す。
「え、いいのに…ありがとう」
驚いたように箱を開ける佐伯先生。
「嬉しい…ありがとう」
新学期から使うわ、なんて嬉しい言葉を言ってくれる。
「大好きです」
「俺も」
「…たまには言ってくださいよ」
「…大好き」
本当に、17年間生きてきた中でいちばん幸せなクリスマスイブで。
そして世界中探しても私より幸せな人はいないんじゃないかなって本気で思って。
それくらい、佐伯先生のことも幸せにできたらいいなって思った。
楽しげなクリスマスソングが街を包み込む。
キラキラ、キラキラ光るイルミネーションが私たちを優しく照らしていた。