というわけで、ふたりで鍋を囲む。




「美味しいー!」

「良かった」

「佐伯先生、料理できるんですね」


「いや、これは具材切っただけだけど…」




佐伯先生の家で一緒にすき焼きを食べてるなんてなんだか不思議で、幸せだ。




「何笑ってるの?」


「えへへ、幸せだなぁって」




そう言ったら佐伯先生も優しく笑ってくれた。





「そろそろ行こうか」



すき焼きを食べ終わって外に出ると、すっかり暗くなった空に綺麗な星が光っていた。



車に乗ってイルミネーションの綺麗な通りに向かう。





「わ、すごい!綺麗!」



窓の外から見えるイルミネーションされた並木道。


キラキラとカラフルに光るそれに、歩く人みんな幸せそうだ。




「綺麗…」




いちばん大きなツリーの近くに止められた車の中からキラキラのクリスマスツリーを見る。




先生と生徒だから、バレちゃいけないから、一緒にイルミネーションを見られてすごく嬉しい。