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突然テーブルの上の携帯が鳴って、びっくりして目を向けると佐伯先生の携帯だった。
ディスプレイにすぐにメールの内容が表示される。
【件名:久しぶり
本文:詩織です。
どうしても話したいことがあるんだけど今度会えるかな?】
「え…」
詩織、って、誰?
学校にそんな先生いたっけ…いないよね?
友達かな?
…でも、文面からしてそういう感じでもない…。
って、私、携帯勝手に見ちゃった…!
どうしよう、しかもあんまり見ちゃいけなそうなメール…。
ごめんなさい…!
一気に不安になった気持ちと罪悪感にヘコんでいると、リビングに戻ってきた佐伯先生。
「どうかした?」
「あっ…えっと…」
勝手に携帯見られるって、気分悪いよね…。
見られて困るものがあるわけじゃなくても、私だって見られたら信用されてないのかな、とか思っちゃうかもしれない。
「あの、今メールきて、ディスプレイ見ちゃって…ごめんなさい…」
黙っている方が悪い気がして、正直に伝える。
「メール?」
携帯を手にとってメールを確認した佐伯先生は、一瞬驚いた顔をした。



