佐伯先生の優しすぎる嘘





エレベーターで7階に上がり、部屋の前に着いた。


ガチャンと開いたドアに少し緊張する。




「入らないの?」





ハッとして、一歩踏み出すと佐伯先生の家の中。


背中に聞こえるドアの閉まる音に、またドキッとした。




一人暮らしの佐伯先生の家は、何ていうか佐伯先生らしくて。


白と黒を基調としたシンプルな部屋。


その中にも生活感がある。





「ごめん、片付けとけば良かったな」



脱いだまま椅子にかけてあるシャツとかカーディガンに苦笑いする佐伯先生が可愛くて。


すごく綺麗に片付いた部屋よりも、普段通りの部屋の方が佐伯先生に近づけたみたいで嬉しいからいいのに。