「夕羽はどこか行くの?」
「亮と遊園地のイルミネーション見に行くんだ」
えへへ、と笑う夕羽は恋してるって感じで本当に可愛い。
「いいな、イルミネーションかぁ」
夕羽が開く雑誌の“クリスマスデート特集”ってページを見ながら話す。
…でも、佐伯先生とイルミネーションは無理だよね…。
イルミネーションとか、人がたくさんいそうだし。
知り合いに会う確率も高い気がして。
…イルミネーションが見られなくても、遊園地に行けなくてもいいから、佐伯先生と一緒にいたい。
佐伯先生と一緒なら、何だってどこだって楽しい。
仕事が終わってからでも何でもいいんだけどなぁ…。
「…佐伯先生に聞いてみる!」
「うん、頑張れ」