「あーもう、これ言っちゃったらキマらなくない? ダサくない? 本当、何で聞いてるかな…」 ハンドルにかけた手に顔を伏せてる。 「あは、佐伯先生可愛い」 我慢できずに思わず笑ってしまう。 だぅて十分、格好いいのに。 私のことでこんなに表情を変えてくれるのが嬉しくて。 付き合うまでは見ることのできなかった表情が、嬉しくて。 ずっとこうしていたくて。