佐伯先生の優しすぎる嘘




「佐伯先生、今何してましたか?」


『んー、帰ってシャワー浴びたところ』


「こんな時間まで働いてるんですね…

お疲れ様です…」



『はは、ありがとう』




さっきやってたテレビが面白かったとか、今日学校でどんなことがあったとか。


この休日佐伯先生と喋れなかった分、話したいことがたくさんあって。


私の他愛のない話を、佐伯先生は楽しそうに聞いてくれた。





『そういえば水島さんって、球技大会の実行委員もやるんだっけ?』



「はい!」


『大丈夫?忙しくない?』



「大丈夫ですよ」






球技大会実行委員は、当日はもちろんその前もトーナメントを組んだりメンバー表を作ったり大変で。



しかも球技大会はテストの後だけど、準備はちょうどテスト期間と被ってしまう。


だから、やりたい人がいなくて私が立候補した。

そういう仕事やるの、結構好きだし。


もう一人の実行委員はじゃんけんで負けてしまった真奈ちゃん。


真奈ちゃんは大人しい子で、あまり喋ったことがない気がするなぁ、なんて思った。





『無理するなよ』



「はい!」