佐伯先生の優しすぎる嘘






「あの、今日は本当にごめんなさい!」






思いっきり頭を下げると、くす、と笑う声がする。



「いいよ、もう。
何もなくて良かったから」




本当に、どこまでも優しい人で。

そんな彼が、先生が、大好きで。





「これ、お茶と…」



ペットボトルと袋を差し出す。



「え?」



「ネックレス、佐伯先生に…似合いそうだなって思って…」





驚いたように袋を開けた佐伯先生は、中に入っているネックレスを見てもっと驚いた顔をした。





「…ははっ、俺も」




そう言ってパーカーのポケットから小さな袋を取り出した佐伯先生は、それを私に手渡した。





「え、」



「俺も水島さんが好きそうかなと思って…」




袋を開けると、私があげたのとよく似たプレート型のネックレス。


ピンクの石が入っている。





「え、これ…」



「完全にではないけど、かなり似てるね」





本当に、ペアものみたいに似ているネックレス。


なんかこれって、すごくない!?

以心伝心って感じじゃない!?



なんだかすごく嬉しくて、にやける顔を抑えられない。