佐伯先生の優しすぎる嘘





そして3日目は国際通り。




「どこから見る!?」





雑貨屋さんやタコライスのお店など、沖縄らしい店舗が並んでいる。



今日は班別行動で、6人で国際通りにいる。

まあ、この時間は大体の班は国際通りか美ら海水族館にいるんだと思うけど。




とりあえず歩き始めると、すぐに可愛い雑貨屋さんに目がいってしまう。


お店に入ったり、アイスを食べたりしながら道を進む。





「あ、ここ入っていい?」
「いいよー」




男子たちが入りたがったので立ち寄った男物の洋服屋さん。


涼しい店内にホッとする。



「あ…」




ふと見た棚にあるネックレスを手に取った。



…佐伯先生に、似合いそう。


銀色の四角いプレートにブルーの透き通るような石がはめ込まれたネックレス。


値段を見ても、そこまで高くない。




…買っちゃおうかな?




「杏奈ー?そろそろ行くよ!」



迷っているところにそう言われ、慌ててネックレスを置いて店を出た。


…けど。



やっぱり買えば良かったかもしれない。


しばらく歩いて他のお店を見ても、どうしてもネックレスが諦められない。


佐伯先生にあげたら、喜んでくれるかもしれない。


いつも私が嬉しいことをしてもらってばっかりなんだから、たまにはお返ししたい。





「ごめん、ちょっと買いたいものがあるから先に行ってて!」



「え、付き合うよ?」



「大丈夫、すぐ追いつくから!」



それだけ言って、人混みをかき分けて今来た道を早足で戻った。