佐伯先生の優しすぎる嘘




…だけど、せっかくだから佐伯先生に水着、見てもらいたいなぁ…。



ゆらゆらと波に揺れながら砂浜の方を見ていると、佐伯先生が社会人か大学生くらいのお姉さんたちに話しかけられているのが見えた。





「…」




何を話しているのかは聞こえないけど、さりげなく佐伯先生の腕や背中に触れる女の人たちの手に、ズキンと心が痛んだ。


私の彼氏に触らないで、って、生徒だから言えない。


だけど、でも。




砂浜の方に戻って、佐伯先生たちの方に近付く。


心の中でぐるぐる悩んでたってしょうがない!


そう思ったものの、近くで見たお姉さんたちは想像していた以上に綺麗で、スタイルが良くて。



あ、ダメかもしれないと思った。





「えー、先生なんですかぁ?」
「見えなーい!若いですねー!」
「仕事サボって私たちと遊ぼうよぉ」




「あー、彼女いるんで」




「そんなの気にしないよー?」





ぎゅ、と佐伯先生の腕に抱きついたお姉さんに、我慢できなかった。