佐伯先生の優しすぎる嘘






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真っ青な空。

その青がうつったみたいに透き通る青い海。

ジリジリと照りつける太陽。




「海だー!」





2日目はみんなで海で過ごす日だ。


佐伯先生の姿を遠くに見つけて、水着の上に着たパーカーを脱ぐのを躊躇う。


佐伯先生も水着を着ていて、なんていうか、色気がすごい。


思っていたよりも筋肉質なその身体を直視できない。




「杏奈、パーカー脱がないの?」


「あー…」




…どうしよう、一気に自信なくなった。


一応、大人っぽく見える水着を選んだつもりだ。


真っ白に綺麗なリボンがついたシンプルだけど大人っぽいビキニ。


だけど無理だ、色気のありすぎる佐伯先生には釣り合わない…。





「佐伯先生かっこいい!」
「女の人めっちゃ先生のこと見てるよ!」



やっぱり囲まれている佐伯先生。

ベタベタ触らないで、なんてモヤモヤしてしまう。


佐伯先生を囲んでいる女の子たちはみんなスタイルが良くて、私にはない魅力がたくさんあって。






「杏奈、早く行こうよ!」




俯いていると、海に入ろうとする夕羽に言われた。



…もう、いっか。

どうせ佐伯先生はこっちなんか見てないだろうし。

私がどんな水着を着てたってそんなに気にしないだろう。