「杏奈と夕羽、みんなで恋バナしようよ!」
私たちの部屋まで呼びに来てくれた友達に、する!と言って隣の部屋に移動した。
「杏奈好きな人いるの?」
「それ気になってたー!」
女子15人くらいでベッドやソファーの上で喋る。
「あはは、どうだろう」
いる、とは言えなくて。
でもいないとも言いたくなくて、曖昧に誤魔化す。
「えー、怪しい!」
「この反応は絶対いるでしょ!」
バレたら困る、と慌てていると、
「夕羽は彼氏とどうなの?」
話題が夕羽に移ってホッとする。
「えー、普通だよー」
照れ笑いする夕羽はすごく可愛くて少し羨ましい。
みんなで恋バナをしていると、クラスで誰が格好良いかって話になった。
「佐伯先生がイケメンだよね」
「えー、先生いれていいなら佐伯先生が一番だよね!」
きゃあっと盛り上がるみんなに、少し俯く。
…やっぱり格好良いんだ。
佐伯先生の格好良さ、私だけが知ってればいいのに、なんて思ってしまう。
そんな話を聞きながら、どうしたら佐伯先生にもっと好きになってもらえるのかな、なんて考えていた。



