「━━さてさてさぁて!!今日はどこに行くんやぁ??」



「…あ…え、エノ…ちゃん?」



「元に戻んの早ぇな…」



「……!!……」



ウキウキなのは正しくエノちゃん。



朝のあの黒いオーラなんて夢だったと言ってもいいぐらいのウキウキ度。



私にだけに関わらず、クウとアンちゃんさえエノちゃんのテンションの差に驚いていた。






「━━えぇとですね…今日は、奈良巡りをしようかと考え中です!!」



「ふむふむ。苦しゅうないぞ。」



エノちゃん…テンション明らかにおかしいよ…



「へぇ…奈良巡りか。


お前にしてはいいとこチョイスしてんじゃん。」



「え?…クウって案外、古都とか好きなの?」



まぁな、とドヤ顔を向けてくるクウ。