━━時間を戻そう。






*~クウside~*



キーンコーンカーンコーン…



やっと放課後。



俺はエノキのことが気になり駆け足で屋上まで上っていった。



━━ガチャッ…ギィィ…



屋上に来る人が少ないのかして、ドアは少し錆びてきている。



「…誰もいねぇじゃねぇか…」



何だよ…



エノキの奴…



「あいつが来いっつーから来たんだぞ…」



━━少し待ったが誰一人として来る気配がない。



…帰るか。



別に待ってやる義理も無いだろ。



帰ろうとベンチから立った時だった。



「━━空海!!!!」



「エノキ…」



もう来ないと思っていたから、驚いたのと同時に俺はエノキに対する怒りが込み上げてきた。