「━━でも、あんた…」
「あ?」
エノキが声をかけてくる。
話、終わったんじゃなかったのかよ。
「まだ何かあんのか?」
「いやいやいや!!まだ何かって、
何も喋ってへんで!?」
……は?
「いやいや、随分と喋ったじゃねぇか。
俺はあれで腹いっぱい…」
「名前のことしか喋ってないやろ!!
アホかボケ!!!」
エノキの声にクラスにいた全員がこちらを向く。
「まぁ…何?あの下品なお方は?」
「何、空海様と喋ってんのよ」
コソコソコソコソ……
「…おい、トーン下げろよ。
てか、アホってなんだ。アホって。」
「うっ…分かっとるわ…アホ…」
「「………………」」
…何か…急にうるさい奴が黙ると調子狂うじゃねぇかよ…
「はぁ……気にすんなよ。
あんな奴ら、ほっときゃいいんだよ」
そう言ってやると、エノキは少し顔を上げた。

