「あぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」



気持ち良いはずの早朝に、私の叫び声が響
いた。



「━━ん…おねぇちゃん…うるさいよぉ…」



と、私に言ってきたのは




天羅百希ー タカラモモキ ー




私の妹。



こちらもまた、男の子みたいな名前なんだけど…



「━━って、ヤバイヤバイヤバイ!?


遅刻だよぉ!!!!!!!!」



「おねぇちゃん…いってらっしゃぁい…」



と言う妹の声もろくに聞かず、私は風のよ
うに駆けていった。






「━━とうっ!!」



ふぅ~…セーフ…



あと一分ってとこで、校舎に入れた!



と、気を抜いた瞬間だった。



キーンコーン…



「あっ!?ヤバイ!!」



私は急いで教室に向かった。