炎が消えると氷の壁も消え、柊の姿が目で確認できるようになる。





やっぱり2人とも微笑を浮かべてる気がする…!




戦ってて楽しいの!?





…いや、この2人だからなのかも。




私が様子を見る限り…この2人は好敵手。つまり、ライバルなんだと思う。




生徒会長という地位になったから無断で第一席になった柊と、


実力は柊と同じ、もしくは言動からそれ以上あるのに第二席となったナミ。





ココで、2人の因縁がぶつかって。


ちゃんとした1位というものを決めたい。




そしてその戦いを制するのは我だと…まるでそう言いながら戦っているようだった。





「さっすが、柊。


じゃあコレはどう?」




ニコリ、とほほ笑んだ彼女の手には、丸いキレイな氷が握られていた。



あれ…バーとかのお酒に入っている氷みたい…テレビでしか見たことないけど。





その氷を思いっきり…ブン!と投げる。



…私に向かって?




え、え!?急に!?




私ずっと傍観者ポジションにいると思ってたのに、急にあんな攻撃されても!?



しかもいきなり物理的な攻撃だよ!!