「しょーがねーだろ、時間ないんだろ?」




零が無言で柊にポイセの画面を見せつける。



その画面を見た柊はすぐにまだ7、8体いる人形たちを見る。





「お前らの主人のせいで、俺の地位を奪われてたまるかよ」





タブレットをまた操作し始めた柊は、急に大ジャンプ!



テーブルの上から一気に…何体もの人形たちに突っ込んだ。





「は、はい!?

ちょ、柊!?バカなの!?」





「ついに頭がイカれましたか」




そんな私たちの心配(?)をふつーに無視した柊は、やっぱり…人形たちに囲まれていて。




腕を振り上げた見た目は可愛い女子高生の人形が、思いっきり柊を襲う。




その腕を軽やかに避けると、すぐに反対側から老人男性が蹴りをかましてくる。




…”Q"、なんでシュールになる図になることは予想できたはずなのに子供とか老人まで混ぜちゃってるの。




前方10mで行われるあまりにも笑ってしまいそうになる攻防…柊は全て避けてるけど。




柊…何がしたいんだろ。






「…そろそろ、かな」




そう言って、繰り出される攻撃をかわしながら余裕たっぷりに笑っている。



その隙を見逃さず…人形の中の1体が手を前に出した。





そして…急に人形の手が_パチィン!と音を鳴らした。