女の子の方は、腰までの長い黒に近い紫の様な、不思議な髪色をしていた。


目はちょっとネコ目だけどキレイ。顔もちっちゃくて、160ある私よりもでかいから…多分、165はあると思う。


女の子の方はちょっと困惑した顔を浮かべながら、キョロキョロと周りを見渡していた。




「…おい、なんでおめえがいんだよ」



「それはこっちのセリフだって!

あんた、生徒会長就任式はどうするわけ!?あと1時間ちょっとしかないから!」


ちょっと神秘的な空気を出していた、クールビューティーっぽい女子が声を荒げる。




イメージが大きく崩れたけど、結構普通の子みたい。


それに、柊に色目を使っていないし…言い争ってるけど、仲良いのかな?





「てかお前じゃなくて俺はQに降ってきてほしいんだよ!!失せろ!」



「この様子じゃ簡単に失せられるワケないでしょ!相変わらずバカね!

てかアンタこんなところでバカ言ってる場合じゃないでしょ!」






…仲良くないか。うん。



「それはおめえにも言える話だぜ?”第二席”候補さん?」






…第二席!?



五傑席の…2番目ってこと!?



そこで私は、彼女の顔を見て…頭の中で忘れかけていた映像が流された。




「入学式の動画で、柊と戦ってた子だ!!」


思わず出た声は戻せないとわかりながら口を手で覆う。


思わず零の方を見てみると、


零もやっぱり同じ考えだったらしく強くうなずいていた。





「……柊、ちょっとあんたは黙ってて。



初めまして!私は天草 奈巳(あまくさ なみ)!


ナミって呼んで!あ、あとポイセの番号教えて!」



「も、もちろん!

私は二階堂椿!私も教えて!」




ナミって、最初は冷たい雰囲気の子だなって思ったけど…結構明るい子…!


見た目はキレイ系の美少女で、しかも学園で1位を競うほどの実力者で。


声までもがすごいキレイ。誰もが憧れる、って感じ。





ポイセの登録者も増えて、やっぱり嬉しいし…!