生徒会長就任式…


って…



「柊が生徒会長じゃないの?」




私の問いに、柊はより一層イライラするばかり。


な、なにイライラしてんの…何気すっごい睨まれてるし…!




「ちげえよ…仮だ、仮」



「仮…?」



「五傑席の第一席は、実は絶対に生徒会長なんだよ」




つまり…鳥月宮の最高権力者は、柊ってこと?



…なんかそれも気に食わない!




「けどな、それも今日すべてが決まる。


今日の半世界五傑席決めに間に合わなければ…


俺も、五傑席候補も…遅れた者は、なんにもなれねえんだよ」





「…え?

ええええええええ!!!??」





「叫んでる暇あったら脱出するぞ!

俺は生徒会長、龍矢も第三席候補なんだからな!!」





「…龍矢もやはり、相当な位置にいるんですね」




「あははーなんかねー」





…やっぱり、この2人超怖い。


女子たちが放っておかないのも、顔だけじゃなくて…2人の強さも見込んでなんだ。





「じゃ、柊もやばいし、時間もやばいし…

そろそろ走ろうか!!」





龍矢が、全く緊張感を持たない笑顔で言った。