学園世界のイロジカル

「そこどけそこどけおんなどもー。


椿様のお通りだー」




「…棒読みじゃ全く迫力ありませんよ」





いいの、零。


逆に女子たちが「はぁ?」ってなってるから、その隙に助け出せるでしょ。





「ちょっとあなたなんなのよ…!」



「はい黙りましょーねー。

その代わりにコレ、あげますから」




私はすっと彼女たちに差し出した。



…零を。




「ね、ねえ!この人噂の外部組トップの…!」



「写真で見たのよりぜんっぜんかっこいー!」



「零君って呼んでいいー?」




…作戦成功。




「はい、この隙に逃げましょーねー」



「ちょ、椿!待ってください!」






ごめんよ零君。


君なら逃げれるさ。私は信じている!





「すごいウザいんでそんなキメ顔しないでください!!」





その言葉を無視して、私はニコニコ笑っている龍矢と呆れた様子の柊の手をガシッ!と掴み、たったったーと今度こそ黄色い声援を背に駆けてゆく。



後で逃げた場所と、謝罪文をチャットしておこう…