その後。



急いで駆けつけて来たみんなは、抱き合って泣いてる私たちを見てすごくびっくりしてたけど。






事情を涙ながらに話して(も、私の泣きながらの言葉じゃ理解できなかったみたいで、結局菊に説明してもらった)、半世界は大丈夫だということを王様から告げられたみんなは、もうそりゃあ喜んでた。



…ナミと龍矢なんか、抱き合ってしまったぐらい。



ココはナミの咄嗟の治療で回復。


加えて…ナミの魔法のおかげで、ココと柊は再会を果たした。




「ごめんなさい…あたし、あの後そこらへんウロウロしてたら…

力が誤作動したのか、気付いたら半世界にいたの。
そして…菊にたまたま助けられて…王家御用達のデザイナーになったの…

…心配させちゃって、ごめんなさい……!」



「謝んなよ……俺は、

お前と会えただけでも……サイコーに嬉しいんだからよ……!!


ココ、やっぱり俺……お前、好きだ…」




…なんだかんだ、みんな幸せそうで。





「…椿」



「ん?なに、零?」




全部を話し終わった後、零がやってくる。


なんだろう?



「…良かったですね」



「…ふふっ!ホント!良かった!」





私が笑えば、零も笑ってくれた。


それが嬉しくって、私はまた大きく笑ってしまう。



零が笑うことに嬉しくなっていって、最終的にむせちゃったけど。