学園世界のイロジカル

懐かしい。


赤とオレンジの小物ばかり身につけている沙羅の姿が目に浮かぶ。




「そして、この2本の花は…


"椿"と"菊"…


…ありがとう。とっても、嬉しかった…このバッジを、見たとき…」




涙がただ溢れ出てくる。


そっと…私の涙を、菊の手が拭ってくれていた。



そんな菊に、笑いかける。


そして菊も…笑った。




「菊だって…愛されてないわけないじゃん」



「…そうなんでしょうか」



「うん、絶対に…!

だって私も今は菊のこと、恋愛感情抜きで愛してますもん!」



異父兄弟なんでしょ!?


…家族だもん、愛するに決まってる!



「…そうゆうこと簡単に言っちゃうんですね」



「ああ、沙羅もこうゆうこと平気で言うやつだったな。

恐ろしい親子だ。気をつけろよ、菊」



「…もう遅いですよ」




はは、とそんな菊を見て笑う王様。


…なんかよく分からないけど、私は2人まとめて抱きついた。