学園世界のイロジカル

「沙羅、沙羅、沙羅……!」





沙羅の背中が、涙で消えてゆく。



どんどんどんどんぼやけていって、原型をとどめてなんかいない。




…気付けば私は、藍色の光の世界にいた。





泣いても泣いても、届かない。



沙羅がどうしていなくなってしまったのか。



それも分からない。





「今度こそ、1人ぼっちだ…」





藍色の世界が消え、1人沙羅の部屋に座り込んでいた。




主が消えた部屋は、なぜか寂しそうに見えた。




…床に落ちていた、チョーカーを拾い上げる。



これ…沙羅の……




ぎゅっと握りしめ、それを首元につける。



赤い、赤い宝石。



沙羅。



…ありがとう。のこして、くれて。