学園世界のイロジカル

「私こそあなたに、なにもできていない…!」




いつもいつも私ばっかり世話になって。



私はなにも沙羅にすることができなかった。





「ありがど、沙羅…ごめんなざい、さ、ら…!」




大声で聞こえているはずなのに、沙羅は1度も振り向かなかった。




…そう、沙羅はそうゆう人。




さっき言っていた。






『儚く散る暇があったら、最後の最後まで諦めないで』





ねえ、沙羅…まだ沙羅は、諦めてないの?



私ともう1度、話すことを…




…さようなら、そう言っていたけど…決して永遠の別れってわけじゃないってことだよね?



まだ分かんないよね?




「…どっぢなの、沙羅…!!」




手をのばしても、届かない。


ビルの端に着いた彼女は、私と同じように前に手をやった。




…なんでかな。


後ろ姿なのに、彼女が笑っているように感じたのは。